このページでは自分の神経症的症状に対する治療の体験談を書いています(すでに10年前の話です)。神経症克服の為に自律訓練法の練習をしていましたが、一定の効果が表れ始めていた矢先、過度なストレスによってまた症状がぶり返してしまいました。そんな中、ネットの口コミを見て、ドリームアートの鬼才岩波英知先生を知ることができました。神経症克服プログラム(現在は自己正常化プログラム)を受講することを決意し、それについての体験と感想を記事にしています。今回はその第2回目になります。
目次
岩波英知先生のプログラム体験談 しぶとい不眠症の克服
僕は不眠症に長いこと苦しめられてきた。鬱が先なのか不眠が先で鬱になったのか、とにかく自分の人生には常に不眠がくっついていた。
不眠症と言えば、寝付きの悪いタイプ、途中で起きてしまうやつ、などいろいろあるが、僕は特に前者のタイプで、寝る前に床へついてもいろいろ考えてしまい、すんなり眠りに落ちない。ひどい時には一睡もできない。
しかし岩波先生の神経症プログラムを通っているうちに不眠症が改善され、また不眠へ対する覚悟の決め方を教えてもらえた。薬も完全に断ち切ることもできた。
身体の硬さをストレッチと呼吸法で柔らかく
神経症で悩んでいる人は、とにかく身体が硬い、僕もめちゃくちゃ硬いと言われた。体の硬さと悩みの度合いはリンクしていると思ってもよい。
そして体が硬いと呼吸法もうまくいかない。岩波先生に言わせれば、その人の呼吸を見ればその人がどんな人生を送ってきたのかが、わかってしまうと言う。
そこでまず、身体を柔らかくする為のストレッチと呼吸法を伝授してもらえうる。何より一番不眠に効いたのは、弱い呼吸法だった。鼻から吸って口から長く吐くという何時でもどこでも出来る簡単なものであるが、これがかなり奥が深い。
何事もバカになってやることが肝 ぶっ飛んだ覚悟をもつこと
この呼吸法をどれだけ家でやってくるかが課題でありかなり重要だ。熱心な人で一日何時間もやってきましたという人もいるが、「とにかく狂ったようにやれ!」と言われる。この課題はどれだけ時間をかけるかが勝負で、時間をかければかけるほど効果がある。ただし、中々時間が取れず、時間が取れたとして練習して上手くいかなければ、何か無駄な事をやっているんでは?感が半端ない。
そういう場合、「無駄を甘受してやれ!」「ぐだぐだ考えずバカになってやれ!」と先生から激を飛ばされる、事実、先生自身も神経症にはまってた時、1日6時間呼吸法を2年間続けたらしく、その時はどうなるかもわからず、人生終わったつもりでやったみたいだ。
はたから見たら、「かっ、かなりイカレてる!?」と思ってしまうが、もう神経症で人生狂わされて半ば終わったような人生だ、それ自体がかなりイカレた人生だと先生は言う。
そしてイカレは実はパワーがある、イカレ、狂いを元に戻すのではなく、そのままイカレたまま、ぶっ飛んだ覚悟で呼吸法をやるしかないということだ。
岩波英知先生の施術、直伝のストレッチ、呼吸法の体験談
神経症克服プログラムでの岩波先生による施術、そして家ではストレッチ、呼吸法の練習を先生に言われた通り狂ったようにやり込んだ。
まずカチカチに硬くなっている身体をストレッチにより物理的に緩め、ある程度緩まった状態で呼吸法に挑むと上手くいく。これを毎日のように繰り返していくと相乗効果で身体が緩んでいく。練習をやればやるほど、先生が行う変性意識誘導技術により更に深い意識状態(トランス状態)まで到達出来るようになる。その状態でプラスの暗示が入れば精神の深い部分での向上が期待できる。
このサイクルを繰り返すことにより、これまで悪い循環に陥っていた人生が、良い循環へと方向転換していった。
改善されつつある睡眠の質、しかしながら不眠症はしぶとい!
最初に現れた良い反応が、寝つきの悪さ、睡眠の質が改善されたことだった。
これまで寝る前にあれこれいろいろと考えが頭の中をぐるぐる巡ってしまい一向に眠りに落ちなかったのだが、床に就いて呼吸法をやっているうちに、気づいたら朝になっている事があり、衝撃を受けた。薬無しでまともな睡眠がとれたのは、本当に久しぶりだった。
睡眠の質が向上すれば、次の日の体調や心の状態も良くなっていく。そんな日がどんどん増えてきて、人生も少しずつ上向きになってきた⤴
この調子でゆけば神経症克服ができるかもしればいと、淡い期待が膨らんできた。そんな矢先にまた不眠症の魔の手が忍び寄ってきた。本当に神経症は油断がならない💦
大事な試験がまた近づいてきたのだ。そのうなるとまたプレッシャーと緊張に心が捕らわれて眠れなくなってしまう。
またまた希望が消失し、地獄へ落とされた気分だった⤵
不眠症のとらえ方、そして覚悟の持ち方
そのことについて、プログラム受講時に岩波先生に質問した。
普段平常な時の睡眠は改善してきたが、大事な日の場合決まって不眠になってしまうが、そういう時はどうしたら良いか?
「寝ずにもやってやるぞ!という覚悟を持て!!」と一喝され、寝れなくなるのはお前だけじゃない、プロのボクサーやプロスポーツ選手でも大事な試合の前日は寝れなくなる、これは特別な病気ではないんだ的な事を教えてもらい、このアドバイスが今後の自分の人生において不眠を克服する為に必要だった決定的な一言であり、アドバイスだった。
確かに僕は不眠という事にかなりナイーブになっていた、ちょっとでも寝つきが悪くなっただけで、すぐに心がへこみ、もうだめだ↘自分は病気だと思い込むようになっていた。
そうじゃなくて、人間やっぱり体調の悪い日もあるし、大事な日の前は緊張もする、それが眠りに現れるのはごく自然のことであり、いくつもの修羅場を経験し強いメンタルをもっているであろう達人であってもそれはあり得ることなんだと。
あのマリナーズのイチローでさえも大事な試合の前には眠れなくなったと聞いたことがある。
僕は不眠症への捕らわれをもっていただけだった。眠れない事に対して極端に恐怖をもっていたことが更に不眠を加速させていた。
(こうやって不眠について深く掘り下げて記事を書くなんてことは更に不眠を意識していまい昔はとても出来なかったが今はできる)
「寝なくてもやってやるぞ!」と覚悟を決めた僕は、それ以降、寝れない時は真夜中でもひたすら呼吸法に取り組むことにした。
狂ったように呼吸法に挑む。その先にあった驚きの変性意識体験。
1年365日もあれば、調子が悪く寝れない日はだれにだってあると思う。とにかく寝れなくても呼吸法を狂ったようにやることだ。寝れたらラッキーだし、寝れなかったらとにかく呼吸法をしてれば良い、そして次の日は心身ともにボロボロだったとしてもボロボロの状態でもやってみる。どうしても辛かったら仕事を休んで、とにかく呼吸法をやってみる。
本当に寝ずに呼吸法をやった場合、6時間~8時間と呼吸法に時間が取れるからもうけものかも知れない。寝れないときは呼吸法と心に決め、実践してみると僕の場合2時間3時間目あたりから「フワ~~」とした心地よい、あたかも宇宙遊泳をしているかの如くの深い状態にはいることがあった。「???!!!」という神秘体験としか言いようのないとてつもなく深いリラックスが味わえる。
岩波先生は「自分の足がずっと遠くへいってしまう」とか言っていたが、始めは何を言っているのかわからなかったが、僕の場合は腕がストリートファイターに出てくるダルシムのように天井まで伸びてるような摩訶不思議な体験をした。
「何なんだこれは!!!???」と思っているうちにしばらくすると寝てしまう、そして朝起きた時は2時間ぐらいしか寝ていないにも関わらず、すごぶる体調が良好で、全身の疲れが一気に無くなっていることもありびっくりした。
仕事でもサクサク身体が動き、逆に長時間睡眠を取った時よりも身体の調子が良い。
岩波英知先生のおかげでようやく不眠症を克服。自律訓練法と違いとは
不眠への恐怖心が薄らぎ、人間、多少寝なくても大丈夫ということが身をもって分かったこと、そして寝れなくてもトランス呼吸法という武器があるという安心感、自信が生まれ、ついに長年苦しめてきた不眠症そして不眠に対する捕らわれを克服できた。
自律訓練法では訓練自体が寝ようという意識で逆に身体を固くしてしまい効果がでなかったのだと思われる。寝ようという意識を手放し、「寝なくてもやってやる」という覚悟を持つことで、睡眠に対する過度な意識、つまり「寝なくてはならない、寝なくては大変なことになる」という不安や焦りが払われ、ある意味、もうどうでもいいという境地に至ったのだ。
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