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暮らし・環境

電磁波攻撃?犯人を見つける方法は?発生源を特定し不安を解決するヒントとは

電磁波攻撃は近年、多くの議論を呼び起こしている問題の一つとなっています。

この議論の背後にはさまざまな原因や動機が考えられますが、最も重要なのは、そもそも電磁波攻撃というものが存在するのかどうかいうことでしょう。

電子機器を使用する私たち現代人の身の回りには多くの電磁波が飛び交っています。

当に電磁波の海の中で生活していると言っても過言ではありません。

そんな電磁波であふれる環境の中で、もし何者かに電磁波による攻撃を受けていたとしたらその電磁波をどのように検出し、また発生源となる犯人をどのように特定すればよいのでしょうか。

この記事では、そもそも電磁波とは何かという基礎から始まり、電磁波攻撃の真相、そして電磁波攻撃が存在した場合のその解決策となるそのヒントを提示していきたいと思います。

ポイント

  1. 電磁波攻撃の疑念がある場合、まずは自身の周囲の電磁環境を調査することが重要である。
  2. 精度の高い発生源を特定するためには、指向性アンテナ搭載の高性能測定器が推奨される。
  3. 住居の近くに携帯の基地局や送電線の鉄塔、変電所がある場合、それらが電磁波の発生源となる可能性がある。
  4. 電磁波攻撃やその防御技術は、国家の軍事技術レベルに関連するものであり、高度な技術や設備が必要である

電磁波攻撃 犯人を見つける方法とは

そもそも電磁波とは

電磁波とは、電場と磁場の変化を伝搬する波(波動)であると言えます。

電場とは、電気的な力が働く空間のことで、磁場とは、磁気の力が働く空間のことです。

電磁波は、電場と磁場が互いに垂直に振動しながら、光の速さで空間を進みます。

電磁波は、その波長や周波数によって様々な種類に分類されます。

例えば、赤外線よりも波長の長い電磁波を電波と呼び、テレビやラジオなどに使われます。

可視光線は、私たちが目で見ることができる電磁波で、赤色から紫色までの色彩を持ちます。

紫外線よりも波長の短い電磁波をX線やガンマ線と呼び、医療や工業などに使われまです。

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身の回りの電磁波環境

私たちの身の回りには、さまざまな種類の電磁波があります。

電磁波には、周波数という特徴があります。

周波数とは、1秒間に繰り返される波の回数のことで、ヘルツという単位で表されます。

周波数が高いほど、電磁波のエネルギーも高くなります。

身の回りでよく使われている電磁波の種類と用途をいくつか紹介します。

分類名称イメージ周波数用途性質
放射線X線hand, roentgen, x-ray image30PHz以上レントゲン強い透過性を持つ
蛍光物質を光らせる
可視光線30THz~3PHz太陽、電球、光学機器ヒトの目で見える
赤外線3THz~30THz赤外線ヒーター
赤外線温度計
強い熱作用がある
電波よりも届く距離が短い
高周波(電波)マイクロ波300MHz~30GHzTV放送、電子レンジ、携帯電話、無線LAN、衛星放送(BS・CS)直進性が強く、特定の方向に発射する
伝送できる情報量が非常に大きい
超短波radio, vintage, retro30MHz~FMラジオ放送、航空管制直進性が強く、電離層で反射しにくい
山や建物の陰にもある程度回り込んで伝わることができる
超低周波電界black male plug in front of electric socket1Hz~300Hz電力設備、電化製品大きさは距離が離れると急激に小さくなる
磁界

単位について

M:メガ(×1,000,000(百万))、G:ギガ(×10,000,000,000(十億))、T:テラ(×1,000,000,000,000(一兆))、P:ペタ(×1,000,000,000,000,000(千兆))

  • 可視光線:周波数は30THz~3PHzです。目に見える光です。太陽や電球から発せられます。光学機器にも使われます。
  • 赤外線:周波数は3THz~30THz です。目に見えない暖かい光です。太陽や生き物から発せられます。赤外線リモコンやヒーターにも使われます。
  • マイクロ波:周波数は300MHz~30GHzです。物質を温めることができる電波です。電子レンジや携帯電話、無線LAN、衛星放送(BS・CS)、レーダー、スマートメーターにも使われます。
  • 超低周波:周波数は1~300 ヘルツです。超低周波領域は電磁波を電界と磁界に分けて計測できることができます。電力設備や家電製品から発生する電磁波です。

これらの電磁波は、私たちの生活に便利さや楽しさをもたらしてくれますが、健康への影響については様々な意見や調査があります。

電磁波の安全基準

一般的には、国際的なガイドライン値や国の規制値を大きく下回るレベルの電磁波は、人体へ影響を与える可能性は極めて低いと言われています。
(国際ガイドライン値について更に詳しく)

しかし、個人差や感受性もあるかもしれませんし、長期的な影響もまだ分かっていないこともあります。

だからこそ、私たちは電磁波について正しく理解し、適切な距離感や使用方法を心がけることが大切だと思います。

電磁波攻撃は可能か

前述の通り電磁波には様々な種類があり、それぞれ特徴と性質があることを解説しました。

そして私たちの身の回りの空間にはこのような電磁波がほとんどであります。

これら電磁波を使用して攻撃が可能なのか?

これについては総務省より以下の回答があります。

Q4:電波で人体を攻撃できますか?

A4:日常の生活空間で人体に影響を与える電波はありません。また、人体を攻撃する電波(機械や装置)はありません。
電波を発射する無線局は微弱な電波を除き、電波法により総務大臣の免許を受けて使われており、免許制度では安全・安心に電波利用できるために電波防護基準の適用を義務付け守られています。
また、電波法による高周波利用設備の許可や型式確認を受けた高周波加熱器(例えば、電子レンジ、電磁調理器)、医療用設備のMRI(人体透視装置)などがありますが、いずれも人体には安全に使用できるように造られています。
なお、『電波の影響で体が悪くなった。』という相談もありますが、お体の具合は専門のお医者様にご相談するようお願いしています。

出典:総務省関東総合通信局 よくある相談集(FAQ)

電波の定義:300万メガヘルツ(=3000GHz)以下の周波数の電磁波のこと

上の回答から私たちの身の回りの電磁波は電波法により規制されている為、人体を攻撃し影響を与える電波はないとされています。

この回答では直進性の高い高周波の電磁波について主に言われてような気がしますが、電波の定義が3000GHz以下の周波数の電磁波と定義されており、超低周波である1Hz~300Hzの電磁界も含まれていると解釈できます。

ちなみに超低周波電磁界とは主に商用周波数50Hz/60Hz電源に接続された家電製品や部屋のコンセントから発生する電磁波の事であり、性質上、大きさは距離が離れると急激に小さくなります

したがって遠距離から仮に電磁波攻撃を仕掛ける場合、超低周波電磁界では非常に効率が悪いと考えられます。

ポイント

  1. 高周波電磁波は直進性が高く遠くまで届くが、我が国では電波法で規制されている為、人体への影響と攻撃はないとされている。
  2. 低周波電磁波は距離に比例して急激に小さくなる為、電磁波攻撃に利用するには非常に効率が悪い。

電磁波攻撃や防御などは国家の軍事技術レベル

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電磁波攻撃とは、特定の目的を持って電磁波を利用して他者を攻撃する行為を指します。

これまでの解説を踏まえると、このような攻撃が行われる可能性は非常に低いと考えられます。

更に、電磁波を利用した攻撃には高度な技術や設備が必要であり、一般の人々が容易に行うことはできないからです。

電磁波攻撃やその防御技術は、国家の軍事技術レベルに関連するものとされています。

これは、高度な技術や設備が必要であり、一般の人々や企業が手を出すことは難しいからです。

また、このような技術を持つ国は限られており、それを悪用するリスクも考慮されています。

仮に電磁波攻撃を受けているとしたら

それでも自分が電磁波攻撃を受けていると感じた場合、身の回りの電磁環境を調査することが重要です。

日常生活の中で使用する電子機器や家電製品から放出される電磁波の強度を測定することで、異常な電磁波の発生源を特定する手助けとなります。

このような調査を行うための専用の測定器も市販されており、自分でも簡単に電磁波の強度を確認することができます。

そして特定の場所や時間帯において、もし異常な電磁波の強度を検出した場合は、専門家に相談することをおすすめします。

電磁波攻撃の犯人を特定し、身を守る方法はあるのか?

電磁波環境の調査

電磁波攻撃を疑う前に、まずは自身の周囲の電磁環境を調査することが大切です。

ここでは実際、筆者が実施した電磁波測定の1例を紹介します。

参考までに自宅の冷蔵庫、テレビ、無線LANの測定、そして自分自身に測定器を向け自分周辺の電磁波強度も測定しました。

下の表が実際の測定結果になります。

測定器は、低周波電界、低周波磁界、高周波の3種類を測定出来る「トリフィールドメーター TF2」を使用しました。

これ1台で低周波から高周波の幅広い周波数の電磁波測定が出来ます。

全世界で10万台以上使用されている普及率№1の人気の測定器です。

測定対象測定項目直近(ピーク値)50㎝地点(ピーク値)測定写真
冷蔵庫磁界(mG)0.20
電界(V/m)11012
高周波(mw/m2)0.0270.007
テレビ磁界(mG)3.20.4
電界(V/m)32031
高周波(mw/m2)0.2790.341
無線LAN磁界(mG)594.0
電界(V/m)31919
高周波(mw/m2)20以上14.387
自分(屋内ホール)磁界(mG)00
電界(V/m)10
高周波(mw/m2)0.0230.071
自分(屋外庭)磁界(mG)00
電界(V/m)55
高周波(mw/m2)0.0560.045



冷蔵庫、テレビ、無線LANの直近と50㎝離れたポイント、そして自分自身が電磁波攻撃を受けているかの確認の為、自分の身体周辺でも測定を行いました。

屋内の電化製品の電磁波の影響を無くす為、屋外の庭でも自分の身体周辺の測定を実施しました。

もし仮に自分への電磁波攻撃があったとしたら、外に出ても自分の周辺では高い電磁波が検出されるはずです。

測定項目は低周波電界と低周波磁界、高周波の3つの測定を実施しました。

ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドラインでは磁場2000mG、電場5000V/m、高周波10000mW/m2となっており、これが国際基準となっています。

しかしながら、この数値は日常生活の中で暴露する電磁波の強さとしてはあまりにも高すぎる数値です。

したがって、トリフィールドメーターのメーカーのAlphaLab社の説明書の中の「典型的な家庭やオフィスでは、磁場は5.0mG未満、電界は20V/m未満、高周波は5.000 mW/m2未満です。」との記載がありますので、こちらの基準値との比較をしたいと思います。

測定の考察

  • 冷蔵庫:電界が直近で110V/mとなり高い数値です。50㎝離れた地点では12V/mとなり基準値を下回りました。
  • テレビ:こちらも電界が直近で320V/mとなり高い数値です。50㎝離れた地点でも31V/mとなっており高い値です。
  • 無線LAN:上の表の通り直近では電界、磁界ともに基準値を超える高い値です。特出すべきは高周波の数値です。20mw/m2以上となっており、50㎝離れても14.387mw/m2で基準の5mw/m2を超えています。
  • 自分自身の電磁波攻撃を調べる為、屋内ホールと屋外の庭で自分の身体周辺の電磁波を測定しました。どちらも若干高周波や電界の値が検出されているもののすべての項目において基準値を下回っていました。

以上の調査結果をまとめると、家電製品直近は電磁波が基準値以上のケースが多く、50㎝離れても無線LANなどは依然として強い値が検出されました。

屋内ホールなど家電製品から距離を置いた場所では電磁波の影響はほとんど無くなり、電磁波攻撃によると思われる強い電磁波は検出されませんでした。

屋内電磁波の影響を無くすため屋外でも測定を行いましたが、自分の身体とその周辺への電磁波攻撃と考えられる強い電磁波は検出されませんでした。

発生源の特定

簡易的な電磁波調査の結果、日常では考えられない強度の電磁波を検出した場合、人為的なものなのか周辺の電磁波環境によるものなのかは別としてより精度の高い発生源を特定(犯人の特定)する調査が考えられます。

例えば住居の近くに携帯の基地局があったり、近くに送電線の鉄塔や変電所がある場合、現時点では無いとされているが仮に何者かが強力な電磁波を放出していた場合、それらが電磁波の発生源になります。

電磁波がどこから飛んできているのかを正確に知るには指向性アンテナ搭載のドイツ製高性能測定器がおススメです。

指向性アンテナは微弱な電波もキャッチします。

また電波が飛んでくる方向にアンテナを向けるとモニターの数値が高くなり、かつ強い音を鳴らして教えてくれます(※)

高周波電磁波の場合、多くの場合近くの携帯基地局が発生源となっている場合が多いようです。

また、鉄塔、変電所などから出ると言われている低周波磁界については、電力会社で無料の測定サービスを行っているようです。

これらの調査で更に正確な発生源の特定ができるでしょう。

※↓こちらのショップでは指向性アンテナのドイツ製の電磁波測定器や対策用の電磁波シールド等を専門に扱っています。

但し測定器によって測定できる周波数範囲が決まっています。

周波数範囲を良く確認した上で購入してください

参考までに下のドイツ製ギガヘルツソリューションズHF35Cという電磁波測定器は、外から伝播する電波、携帯電話基地局、スマホ、WiFi、電子レンジなどからの電磁波の測定が出来ます。測定周波数範囲は800 MHz(メガヘルツ)~2.7 GHz(ギガヘルツ)です。(5G電波には対応していません)

どこに相談すればよいか

我が家の家電製品、近くにある携帯基地局、電力設備などの人工物以外で別の方角から電磁波が飛んできており、何者かによる電磁波攻撃が疑われる場合、どこに相談すればよいかという問題は、難しいものです。

電磁波攻撃は科学的に証明することが困難であり、警察や司法などの公的機関では対応できない場合が多いからです。

しかし、それでも不安心配が強く諦めきれない場合には以下の電磁波攻撃の被害者が相談できる場所や方法をいくつか紹介します。

相談できる場所

以上のように、電磁波攻撃を受けている場合、どこに相談すればよいかは一概には言えませんが、自分の状況や目的に応じて、様々な場所や方法があります。

電磁波攻撃は非常に厳しい問題ですが、一人で抱え込まずに、信頼できる人や専門家に相談してみることが大切です

電磁波攻撃?気になる事いろいろ

電磁波攻撃 耳鳴りの原因

電磁波攻撃と耳鳴りの関連については、科学的な根拠はまだ明確ではありません。

しかし、一部の人々は、強い電磁波の影響を受けると耳鳴りを感じると報告しています。

このような症状が現れた場合、まずは医師や専門家に相談することをおすすめします。

頭おかしいと感じる場合

電磁波の影響で「頭がおかしい」と感じる場合、それは心理的なストレスや不安が原因となっている可能性が考えられます。

電磁波攻撃の疑念や不安からくる精神的な負担は、身体的な症状を引き起こすことがあります。

このような症状が現れた場合は、専門家の意見を求めることが大切です。

音の特徴

電磁波攻撃で音が聞こえたりするのでしょうか。

電磁波は音で聞こえるかどうかについては総務省より以下のような回答があります。

Q3:電波は直接耳に聞こえますか?

A3:電波は直接耳で聞こえません。音や声は、その発生源から空気が波のように振動(音波)して伝わり、人の耳の働きにより認識できますが、電波は空気の有無に関係なく電界と磁界が交互に発生して伝わり、アンテナや受信機により音声や画像に再現するもので、音波のように直接耳で聞くことはできませんし、勿論、頭(脳)で感じたりすることはありません。
なお、低周波音や超音波、テレパシー等は、電波とは違うもので当局の業務範囲ではありませんのでご理解願います。

出典:総務省関東総合通信局よくある相談集(FAQ)  

アルミホイルの効果

アルミホイルは、電磁波を反射する性質を持っています。

そのため、電磁波攻撃から身を守るための簡易的な対策として使用されることがあります。

しかし、アルミホイルだけで十分な遮蔽効果を得ることは難しく、適切な使用方法や取り付け方法を守ることが必要です。

white and gray floral textile

アプリの活用

現在、スマートフォン向けに電磁波を測定するアプリが多数提供されています。

これらのアプリを利用することで、簡単に身の回りの電磁環境をチェックすることができます。

ただし、専用の測定器に比べると精度は劣るため、正確な測定を求める場合は専門の機器を使用することをおすすめします。

総括:電磁波攻撃?犯人を見つける方法は?発生源を特定し不安を解決するヒントとは

この記事をまとめます。

まとめ

  1. 電磁波は、電場と磁場が互いに垂直に振動し空間を進み、周波数によって様々な特徴がある
  2. 電磁波は私たちの身近に存在し、私たちの生活を支えている
  3. 電磁波には国際的な安全基準があり、その基準値より低いことが大切
  4. 電磁波攻撃は総務省の見解では認められていない。仮にあるとしても軍事技術レベルで一般人にはまず不可能
  5. それでも電磁波が気になる場合、まずは簡易的な測定を実施してみる
  6. 簡易的な測定で高い電磁波が検出された場合、発生源の方向を特定する為、指向性アンテナの測定器で更に正確な測定を実施してみる
  7. 近くの電力設備や送電線の鉄塔からの電磁波が気になる場合、電力会社の無料サービスがある
  8. 電磁波攻撃が気になる場合、やはり専門家に相談するのが一番
  9. 電磁波についてのその他気になる疑問(耳鳴り、音などあるか、頭がおかくなってしまうのか?)
  10. 電磁波対策としてアルミホイルやアプリの活用など